2010/11/24

野生化した小松菜

まずは昨日の収穫野菜さん、タアサイと聖護院大根の間引き菜と超小粒な丸茄子×3。さすがにナスはもう終わりのようです。今年最後のナスをタアサイとニンジンとお肉で甘酢炒めにし、おいしく頂きました。
で、画像が、自生していたんだけど小さかったので今まで放っておいた里芋、2月下旬に種降ろしをしたゴボウ。里芋はやはり小さかったですが、今年スーパーで売っていた小さい里芋と同じくらいです。ゴボウは、先日の『腐葉土畑』のゴボウとは違いやはり普通のゴボウなりのお味でした。里芋もゴボウも今年最後のようです。ごちそうさまでした。


『スギナ畑』には、まだ6株ほどのゴボウさんがいるのですが、花が見たいし、採種もしたいので、収穫はしません。大きそうだし、『スギナ畑』もわりと肥えているのでおいしそうだし、最長野菜不買期間継続中だし、収穫したくてたまらないのですが・・・・、。『スギナ畑』はその名のとおり、畑中スギナだらけです。地下茎が張りまくるし、繁殖力もすごいので、大抵の人は必死で除去するそうですが、、、薬草を除去するなんて僕的にはあり得ないことです。春には野菜の周りに土筆もたくさん顔を出すんですよ。素敵じゃないですか。野菜の成長も、弱冠小さめですが問題なく、お気に入りの畑です。きっとゴボウも地下茎をかわしぐんぐんと伸びているはずです。木の根でも問題なかったんですもの。。。来夏には、人の背丈ほどに伸びた塔に、アザミにそっくりな花がつくそうです。まだ見たことがないので、とても楽しみです。


今朝の収穫は、掘り残しから自生したジャガイモ、野生化した小松菜。スーパーに行けば、ジャガイモが高くって小さい昨今、自生じゃがいもでこんなにまるまると太ってくれると嬉しいものです。なんせ、経費は完全にゼロですもの(自然農とは本来そういうものですが。)。現代農法で家庭菜園をしている人の中には、例えばキャべツを例にとってみると、苗を約50円で買ってきて、油と機械で耕して、石灰まいて元肥いれて、化成肥料食わせて、虫が〜!と農薬をまいて、あれやこれやと手を焼いてやっと収穫している人もいますが、、、それって、買った方が安くないですか?と言いたいのです。言いませんが。
僕は現代農法を毛嫌いしているわけではありません。きれいで整っていて大きい、飲食店の方などには特に必要な要素でしょう。それが現代の消費者の求めるものなのだから、仕方がないことだと思います。でも家庭菜園でわざわざ不健康な野菜を作る人の気がしれない、と思っちゃうわけなのです。そういう野菜が食べたいのなら買えばいいじゃんと。。プロの農家の方でも好きでやっている方は少ないのではないかなーと思うのですが。
日本の定める残留農薬の残留基準値は世界で最も厳しい値だと聞きます。細かな話は割愛しますが、確かキャベツだと一日に400個を1年間食べ続けると危険値に達するとか、、、農薬が残留した食物を毎日一生食べ続けたときに無害であるとか、、、そんなレベルです。危険で扱いの難しい農薬を使うのなら、素人が適当にしたものより、プロが作り厳しい検査を通ったもののほうがいいと思うのですが。。
僕が自然農法をしている理由の中に、「安全だから」という言葉はありません。日本で買う野菜が安全なのは説明したとおりですし、無農薬野菜だって絶対に安全というわけではありません。有機肥料も使用法によっては危険であることが証明されていますし、無肥料の自然農だからって、この土地の前任者がいったいどれほどの薬をまきちらしてきたのか知っているわけでもありません。きっとまだたくさんの残留農薬やら肥毒やら・・・・。ぁあ、恐ろしや。。。。
そういうわけで、僕が自然農法に挑戦している理由は、「おいしいから」「楽しいから」です。窒素リン酸カリのみでただ大きくして綺麗な野菜より、不耕起で様々な微生物による多様な栄養素で身の詰まった野菜の方が、形が個性的で小さくても圧倒的においしいからなのです。そして、野菜だけではなく様々な虫たちや草々や鳥たちの成長を見るのが楽しいのです、息を切らしながら畑を耕し一日延々と草むしりをし虫を見つけては殺し、ただ理科の実験を外でやっているだけのような現代農法より、圧倒的に楽しくって気持ちいいからなのであります。(イノシシだけは殺しますが。イノシシさんが里におりてくるのも元はといえば人間のせいではありますが、が、殺して食ってやりますが。)
プロの農家の人が自然農でスーパーに出荷、というのはちょっと考えられないですが、家庭菜園をしている全ての人には声を大にして自然農を推奨したいのであります。ま、虫と草が生理的にどうも・・・・と言われると返す言葉が宗教的になっちゃうのがアレですが。。。。


話が長くそれましたが、そう、これが野生化した小松菜なのです。・・・のようです多分。僕の定義するところの「自生野菜」とは、こぼれ種で芽吹いた野菜のことです。これは普通に当たり前に毎年起こりうることですし、畑全面自生野菜が理想とするところです。では「野生化した野菜」とは・・・。この野生化小松菜は例の腐葉土畑と呼んでいる畑で育っているのですが、ここは半日陰ということもあり前任者が全く手を触れていなかったところで、雑草雑木を刈り倒し、溝を切って、今年新たに畑にしたところなのです。土があまりにもよく、触るのもおこがましいので、穴があいてたり、斜めだったり、ぼこぼこしてたり、、、するのですが、平らにもせずそのまま畑にしちゃいました。なんの問題もなくまるで化成肥料でもやっているかのごとくすくすくと野菜さんたちが勝手に育っています。少なくとも5〜10年くらいは人足未踏のこの地で、なぜ小松菜ぽいものが大量に育っているのか。。。。
最近は、特に腐葉土畑でとてもかわゆい草が多く、いわゆる雑草に興味をもち雑草図鑑なるものも大金をはたいて購入し、野菜ともども草々も毎日興味深く研究しているわけですが、小松菜に似ている草なんてありません。(あったら教えてくださいね。)・・・・で、いろいろとたくさんの結論を自分勝手に導き出しはしたのですが、それを書くと更に長くなって誰も読んでくれないだろうから書きませんが、とにかくこれは小松菜だと嫁さんと2人で判断し、今日の食卓にのぼったわけなのです。それもお浸しで。さらにお客さんまでいて一緒にお昼で食べたりして。
・・・おいしかったです。まるで雑草の香りなどせず、ちょっとだけ筋っぽい小松菜でした。筋っぽいのは草と交配したからなのか、大きくなりすぎていたからなのか、これから研究してみたいと思います。うちの畑では葉っぱものがまだどれも収穫期ではないので、この大量の野生化小松菜は、野菜不買期間の最長記録の更新におおいに役に立ってくれそうです。

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