2010/11/26

まっくろくろすけ


まっ黒くろすけくんが白菜をむしゃむしゃ。オクラ以外で毛虫が野菜を食べているのをまだあまり見たことがなかったので、思わずカシャり。こいつはシロヒトリくんで成虫になると今度はまっ白しろこさんになるという変わったヤツです。さすがに葉物に毛虫っていうのはあまり気持ちのいいものではありませんが、やはり殺しはしません。「一匹くらい殺したっていいじゃん」とよく言われますが、恐ろしい数の虫たちがいる中で毛虫一匹殺したところでそこに意味があるとは思えないので。。
それに、今朝元気に白菜を食べていたこのまっ黒くろすけくんも今はもう死んでいるのではないかと思うのです。知っていますか?自然界においてイモムシ毛虫等の幼虫は、寄生生物や病原菌、天敵による捕食などのために、なんと99%が生き残れないのです。放っておいてもすぐに死ぬ生物をわざわざ意味もなく殺生しなくても、ね。ついでに言うと、自然界のしくみを表すものに「生態系ピラミッド」というものがあります。↓
この図について例えとして種類を特定して説明すると、ハイタカという日本でいちばん小さい猛禽類の鳥は、シジュウカラを1年で779羽も食べ、そのシジュウカラは1羽で1年に12万5000匹ものマツシャクトリムシを食べるということなのです。つまり、ハイタカが1羽いれば、シジュウカラ779匹の食べる約1億匹に及ぶ虫を農薬なしで退治できる自然のしくみがこの地球にはあるということなのです。つまりつまり、僕が言いたいのは、「虫殺すならイノシシ殺せ」です。はい。いや、農薬ってやっぱり不要なんじゃないか、てことです。はい。例えば、僕の畑でもわりと大量発生するアブラムシ。このご存知アブラムシのある一世代を農薬を使って除去したとしても、わずかながら生き残った数匹が生んだ次の世代のアブラムシには耐性ができ、その農薬は効かなくなるのです。で、また次の農薬。で、また次の世代。ちなみに一般的に虫たちは1シーズンで5世代6世代も世代交代が進み、アブラムシとなると数えきれないくらいだそうです。・・・それってただ単にアブラムシをやっつけてくれるテントウムシを殺してるだけじゃないの?と思っちゃうわけなのです。


テントウムシさんがイモムシくんをやっつけてくれたようです。テントウムシさんはこんなかわいいナリして、超肉食でいわゆる益虫というやつです(益虫害虫というてめえ勝手な区別が大嫌いです。)。そんなテントウムシでも幼虫は一般的にグロいそうで(僕的にはかわいいほうだとおもうのですが)、やっつけてしまう人も多いとか。それで思い出したのですが、最近ホームセンターにアリ退治スプレーなるものをよく見かけるのですが、アリ退治って一体・・・・?裏面もよく読んでみたのですが、やはりシロアリではなくアリでした。アリを殺したい人っているのか・・・?疑問です。


今日の収穫は、チンゲンサイの間引き菜(間引き菜という大きさでもないが)と、チンゲンサイたちにかぶさって邪魔だったじゃがいもと、野生化小松菜と、いいかげん食べ飽きてきたマクワウリでした。誰かマクワウリの超絶レシピ、教えてください。

3 件のコメント:

  1. 「つまり、ハイタカが1羽いれば、シジュウカラ779匹の食べる約1億匹に及ぶ虫を農薬なしで退治できる自然のしくみがこの地球にはあるということなのです。」…のクダリ、とても興味深いですね!食物連鎖については、義務教育で習ったような思い出があります。あのときは分解者ってやるな…ぐらいにしか思わなかったけど、こういうの改めて教わると…いろいろと考えさせられますね。

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  2. この黒い毛虫、うちの白菜にもいました。ついつい殺してしまいましたが、、、99%は死んでしまうのなら、これからは殺さずに違う場所へ移動してもらうようにします。
    まだまだ虫を敵にしない境地にはなれない未熟者です。

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  3. いえいえ、こちらこそ結局白菜なんてほとんど収穫できない未熟者です。虫を敵にしない境地ではなく収穫欲があまりないだけなのですきっと。
    結球野菜は難しいですよねー。今年は冗談というか実験というか芽キャベツというF1種の代表格のようなものを降ろしてみたのですが、さてさてどうなることやら。
    毛虫を移動するのなら、素手で!子供たちが大喜び!笑

    Takashiくん、今日はみかん摘みしてくれてありがとう。またお願いします。

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