2014/05/05

ヒオドシチョウの幼虫、終齢。

4月30日、家に帰ると、嫁さんとそのピアノの生徒のママがとっても取り乱していました。

なんでも玄関上に鎮座しているケヤキの木とその周辺の壁に「ひーーーーーーーケムシーーーー!!!!!!」とのこと。

このケヤキはご覧のとおり、非常に日当たりの悪いところで育ち、毎年虫こぶやらドクガやらが発生していたのですが、今年やっと日光をサンサンと浴びれる高さまで背が伸びて、やれやれこれで一安心だーと思っていた矢先!!!!
ま、いーけど。こう見えても父は一応立派に自然農人として毎日(最近は毎日じゃないけど。汗)草と虫と戯れています。免疫力高し。どれどれ、退治してあげようかぃケムシごとき。

あれあれ糞もいっぱい文字通りクソみたいに落ちています。
でも珍しいな。農薬散布を止めて生態系を意識した庭にして以来、ケムシの退治なんてしたことなかったのに、、、!??
我がお庭も自然農の考えを取り入れ、発生してほしくない虫たちの天敵が庭で快適に生きていけるように意識しています。鳥、カエル、カマキリ、テントウムシ、アリ、蜂、等々。このコたちが幸せに暮らせる環境を大事にすること。そうすれば多少のドクガやイラガが発生することはあっても大量発生することはない!はず!!鳥さんが食べきれない程大量発生しちゃったなんてちょっと風通しが悪くなってきたのかな?そうは見えないけどおかしいなー。。。実は山にいる自然のケムシと違って庭木の強烈なケムシども(とくにイラガ!)は僕もやや苦手なんだけども・・・・。
なんていろいろと考えながら、殺生時に飛んでくる毛対策に全身防備を決め込みます。 そして!いざ!!(おもにゴム手袋でゴミ袋にかき集め火葬します。潰したりちょん切ったりすると毛がフワフワ飛んで服等に付着しそれだけでもブツブツができちゃうので。(^_^)v)

じゃじゃーーーん。ご登場ー。グロい?さてさて!やっつけてやろうか!と手を伸ばしたふとその瞬間、、、。でもいやいや待てよ。父の長年の勘がなにやら殺傷を躊躇わせます。見たことないしこんなケムシ。というか毛っぽくないし。触覚みたい!??
なんていうか、害虫という言葉は嫌いですが、あえて使うとすると害虫っぽくない。毒がなさそう。

早速ググってみると、、、あるわあるわ。蝶屋の間では垂涎もの!見かけたら頬ずりして家に連れて帰るほどの蝶々さんではありませんか!
山地ではよく見かけるそうですが、市街地ではめったに見かけない「ヒオドシチョウ」の幼虫なんだそうな。やっぱりそうでしょう、そうだろうそうだろう、どことなく気品があると思ったわ!笑。

人間に全く害がないと解れば、庭木の葉っぱくらい多少くれてやっても痛くも痒くもありません。あとは見守るのみ。さすがに蝶マニアのように頬ずりしたり家に入れたり一緒に寝たり(笑)はしませんが、ハナちゃんに襲われそうになったコは助けてあげました。・・・毒がないとわかった途端素手で豪快につかみます。笑。(・・・ムギに見つかったら・・・助けられません!笑。ベランダには行かないように・・・祈。)

以前にも書きましたが、生態系が整っていれば幼虫が成虫になる確率、つまり生存率はわずか数%。つまり庭木につけばやっぱり気になるケムシ等も放っておけば誰かがバクバク食べてくれて、成虫になるのは数えられる程度なのです。農薬を散布したり草1本もないところに庭木庭花だけぽーんと、、、なんて不自然な環境だとケムシたちのやりたい放題になるというわけ。
さて、今日も明日も明後日もたっくさんの鳥たちがやってきている我が家のお庭ですが、一体何匹が生き残り、きれいな蝶々となって羽ばたくことができるのでしょうか・・・・。

鳥たちが上で嬉々としてハントしている最中、何匹かは壁や幹をつたいこんなところに避難!ここなら鳥たちもハントできなさそう!

5月1日。そんなところだとごはんが食べれないんじゃ?との心配をよそに、なにやら口から糸を吐き出しはじめます。そして、

ぶら〜〜〜〜ん。


次から次へと同様にぶら下がり、日暮れとなりました。鳥さんはさすがに活動休止。20匹くらいは生き残っています。よかったねー。

もちろん、つづく。

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